今回のお客様のお宅は築50年以上で、長年に渡り外壁の塗装やケアをしていなかったため、かなり劣化した状態でした。

劣化してしまっていることに加え、見た目もだいぶ経年劣化しているので、今回外壁塗装をすることになりました。

今回は塗装する前に「ケレン」という処理を行いました。

壁塗装の「ケレン」とは、塗装前に行う表面処理の一つで、壁や金属などの塗装面から錆や汚れ、古い塗料を除去する作業を指します。

ケレン作業を行うことで、新しい塗料がしっかりと密着し、塗膜の剥離や劣化を防ぐことができるのです。

ケレン作業には下記のようにいくつかの方法があります。

  1. 手工具によるケレン:ワイヤーブラシやサンドペーパーなどを使用して手作業で行う方法。小さな面積や細かな部分に適しています。
  2. 電動工具によるケレン:グラインダーやサンダーなどの電動工具を使用して効率的に行う方法。広い面積や錆がひどい部分に適しています。
  3. ブラストケレン:高圧の砂やスチールグリットを吹き付けて表面を削り取る方法。非常に効果的で、特に錆が深く浸透している場合に使用されます。

ケレン作業は塗装の品質を左右する重要な工程です。

適切に行うことで、塗装の耐久性や美観が大幅に向上します。

お客様には見えない部分ですので、仕上がってすぐはケレン作業をしているかどうかは見た目にはわかりません。

しかしケレンをしていないと、時間が経つにつれてその杜撰な手抜き作業が表に現れてきます。

塗装という本作業より、下地処理などの方が重要な場合が、建築系の工事にはたくさんあります。

お金や時間を削って利益を少しでも出すために、手抜きをする悪徳業者は多数存在します。

数年後に欠陥が見つかっても、何の保証も受けられずに手遅れになるパターンや、裁判になるパターンも多いので気を付けましょう。

【工事日誌】

外壁の羽目板を補修して剥離した表面をケレンして除去しました。

水洗い-下塗り-中塗り-仕上げの工程で1つずつしっかり塗装。

羽目板が古く、剥離しきれないものや腐食しているところはきちんと交換しました。

ところによっては内部胴縁まで腐食している箇所もあり、悪いところは全て直してから塗装にかかると行った具合で、下準備には時間を掛けました。

やはり時間をかけてしっかり一つ一つの作業をしなければ、きちんとした品質を提供できないので、お客様には納得して工期を長く見てもらいました。

お客様の声

だいぶ古い建物でしたので、外壁塗装をいまさらやっても意味がないのではないか?

お金をどぶに捨てるようなことにならないかと悩みましたが、やはり今後も住む予定の家ですので、きちんとしたメンテナンスは大切だと思い工事を依頼しました。

結果としてはやってもらってよかったです。

見た目がかなりきれいになったし、大満足です。ありがとうございました。