「塗装工事を何度も繰り返し施工しても、すぐにひび割れなどが起こってしまう。さらに北風が直接当たるせいか、強風で家が揺れて困っている」

始まりは、お客様からいただきました、こちらのご相談からでした。

◆施工前写真

◆施工後写真

サイディング工事のリフォームをご提案した理由

サイディングについて詳しくは、最後にご紹介しております。サイディングの詳細から知りたい方は「サイディングとは?」からお読みください。

こちらでは、サイディング工事をご提案した理由について、

①原因
②対処法

の順でご紹介します。

①原因

お客様のおうちは、北側に風を防ぐ建物や森林がないため、まともに風の力を受けていました。

強風にさらされた家は揺れて、壁に亀裂を生じさせます。何度も塗装を繰り返し行ってもお金ばかりかかってしまい抜本的な解決になっていませんでした。

②対処法

塗装工事は、あくまでも家をキレイにすることを目的としているのでそれ以上の改善はできません。サイディングにすることで横揺れを防ぎ、しかも金属やウレタン樹脂など、4種類の素材から選べて、環境に合わせて選択が可能です。サイディングすべてに言えることは、軽量で安価、工期が短いことです。

以上のような理由で、サイディング工事をおススメさせていただきました。

お客様の声

風の強い日でも家が揺れなくなりました。塗装もしなくて済むのでお金もかからず、しかも冬は暖かく、夏は涼しくなったことが思いも寄らぬ収穫です。もっと早くすれば良かったと思います。

素晴らしいご提案に本当に感謝です。

サイディングとは?

住宅などの外壁に使われる板状の素材のことで、外壁の上から貼り付けていくイメージです。

壁に直接風や雨などが当たりませんので、外壁を痛めにくくする効果があります。

サイディングのメリット

・デザイン性がある
・防火性や断熱効果、耐震性能が高い素材がある
・メンテナンスが楽
・コストが安い(メーカーのサイディング材は工場で大量生産されているため)
・塗装よりも工期が短い

サイディングのデメリット

・10年に1度くらいのメンテが必要(塗装するよりは安価)
・デザインはメーカーの種類によるので個性は出しにくい
・外壁につなぎ目が出ることがおしゃれとみるか、キレイじゃないとみるか?

4種類のサイディング

サイディングの種類は、4種類です。それぞれ特徴がございますので、一つずつ紹介します。

1.窯業系サイディング

・安価
・デザインが豊富
・断熱性がある
・防水性がない
・夏は暑い可能性も
・単価4,000〜5,000円
・メンテナンス8〜10年

2.金属系サイディング

・軽量
・安価
・防音性が高い
・強度が高い
・デザインが少ない
・錆びやすい
・単価4,000〜6,000円
・メンテナンス10〜15年

3.木質系サイディング

・断熱性が高い
・デザイン性が高い
・環境に優しい
・メンテナンス費がかかる
・耐火性が低い
・劣化しやすい
・単価6,000~8,000円
・メンテナンス3〜10年

4.樹脂系サイディング

・耐用性が高い
・軽量
・変色しにくい
・施工費が高額
・施工業者が少ない
・デザイン性が低い
・単価4,000〜9,000円
・メンテナンスの必要なし

以上、「サイディングとは?」について詳しくご紹介いたしました。

塗装工事の塗り直し時期―メンテナンス比較用

塗装の場合は、以下の周期で塗り直しが必要です。サイディングのメンテナンスと比較できるよう参考までに掲載しておきます。

・アクリル塗料  5~8年
・ウレタン塗料  7~10年
・シリコン塗料  10~15年
・ラジカル(制御型)塗料     12~15年
・光触媒塗料   12~20年
・フッ素塗料   15~20年
・無機塗料    20~25年

以上今回は、所沢市で施工しましたサイディングの施工例の紹介と、サイディングと塗装工事の違いについて詳しく紹介いたしました。

最近の日本の建築では、サイディングが多くなっているとはいえ、あくまで「家を建てる場所の条件」が重要です。

サイディングは、塗装工事と違って一部補修が難しく全面的な張替え工事が必要になる可能性があります。反対に、塗装工事はご依頼のお客様のようにひび割れが増えたり職人さんの腕によって仕上がりが変わったり高額だったりします。

あくまで参考程度にしていただき、実際には、親切で技術のある業者さんに相談してから決めることをおススメいたします。