昨年の梅雨頃の施工例をご紹介いたします。

ご近所さんから紹介されたという方からご相談です。
「〇〇町のSさんから聞いてお電話したのですが・・・ベランダの屋根が割れたり剥がれたりしているので交換してほしいんです」
ご紹介というのは嬉しい反面、ご紹介者のメンツもあるので気が引き締まります。

早速、現場を見せて頂くため訪問しました。

既存の波板(なみいた)素材は塩化ビニル樹脂でした

築35年の戸建ての2階にあるベランダの屋根です。
軽量で丈夫で使い勝手のよさから、当時主流だった塩化ビニール樹脂素材のものでした。

前回の張り替えから約10年とのことで経年劣化による割れや剥がれや汚れも目立ちます。
見た目に悪いのもありますが、風の強い日にはバタバタとうるさくて、剥がれて近所に迷惑をかけるのではないかと気になっていたそうです。

ご提案した屋根の素材は、現在主流となっているポリカーボネート。
透明性が高く明るさも確保できて、耐久性もある優れた素材です。

鉄骨部分は大きな補修の必要はなく、屋根の張り替えとしてお見積もりを提示しご了承いただきました。

波板の素材いろいろ

波板(なみいた)は波の形をした屋根材。
軽くて強度があり、雨が流れやすい構造なのも特長です。
今回のようにベランダの屋根やカーポート、物置、時には目隠しの壁板としても利用されます。

波板の素材にはいくつかあるのでご紹介しておきましょう。

  • ポリカーボネート
    ポリカーボネート素材は現在の波板の主流となる素材です。
    軽量で耐久性があり、透明性も高く光を取り込めるので屋根材として適しています。
  • ガルバリウム
    ガルバリウムは耐久性に加え防食性も高く、強度ある素材です。
    屋根材として住宅のほか、工場などでも使用される事が多い素材です。
    光を遮断するので、断熱効果はありますが、ベランダやテラスなどには不向きかもしれません。
  • 塩化ビニル樹脂
    ポリカーボネートが主流になる以前に多く使われていた素材です。
    軽量で加工しやすく、流通も安定していることから、今でも色々な用途で使われます。
    屋根材としては、より耐久性の高い素材が多く出るようになったので使用される事は少なくなりました。
  • トタン
    鋼板に亜鉛メッキ処理を施した素材です。
    金属屋根の主流として、ガルバリウム鋼板が普及するまで使用されていました。
    素材も軽量で建物への負担も少ないことから、物置などの屋根材として多く使われました。
    経年によって錆びて腐食するというデメリットがあります。

ベランダ屋根をポリカーボネート製の波板に張り替え

材料が揃ったので工事に行ってまいりました。
もともと設置されていた塩化ビニル樹脂製の屋根を取り外し、新たにポリカーボネート製の波板に張り替える作業です。

設置後の写真がこちらです。

【工事日誌】

足場がなかったのでやり難い箇所もあって多少時間も掛かりました。
波板の材質にはこだわり、ポリカーボネートという丈夫なものにしました。
幸い、下地の木部は腐食していないので、しっかりと留めることが出来たのでこれで安心です。

【お客様の声】

波板が割れてしまったので本格的な梅雨に入る前に直そうと思い、安くて長持ちするようにとお願いしました。
近所の方からプランニングメイトさんの電話番号を聞きました。